
西武沿線の各駅に息づく“推し獅子”の気配を、街歩きの目線でゆるく紐解くMY MEMORY JOURNAL番外編。
西武線沿線・練馬育ちのとん助手が、西武ライオンズが仕掛ける「圧倒的至近距離」の戦略を手がかりに、駅と街の魅力をていねいに拾いあげていく企画です。
むかえ不動産鑑定事務所は、西武ライオンズを、そして西武線各駅の街を応援しています!ということで、練馬駅×中村剛也選手――60番のバトンと、カオスな地歴が織りなす街の凄み、行ってみましょう。
厳重すぎるおかわりくんと、同期の絆にグッとくる構内掲示
西武池袋線の要衝・練馬駅に降り立つと、我らが「おかわりくん」こと中村剛也選手が堂々たるオーラで迎えてくれます。
西口近くの西友のガラス壁面近くを通りかかったとき、思わず二度見してしまいました。なんと、中村選手のパネルを囲むようにしっかりと規制線が張られ、「この先の立ち入りはご遠慮ください 防犯カメラ作動中」の文字が。球界の至宝であり、ライオンズの宝であるおかわりくんの安全を守るためとはいえ、この厳重警戒っぷりにはクスッとしつつも「大切にされているなぁ」と温かい気持ちになります。
そして、中央改札を出て切符売り場付近へ向かうと、B1・B0サイズの特大ポスターがズラリ。私が訪れたタイミングが栗山巧選手の引退試合直前だったこともあり、中村選手のポスターのすぐ右隣には栗山選手の「PR1DE the FINAL 8.30」が並んでいました。長年チームを引っ張ってきた同期ふたりの絆が静かにスパークしていて、ファンとしては胸が熱くならずにはいられません。
それにしても、B0ポスターのド迫力といったらありません。ピッチャーをじっと見続える横顔、そして力みが一切削ぎ落された構えの一瞬。あの大空を描くアーチは、この究極の脱力から生まれているのかと見入ってしまいます。おとなりのB1ポスターは一転して、椅子にどっしりと腰掛けた姿。静けさの中に威厳とカリスマ性がだだ漏れで、思わず足を止めて拝みたくなる名写真でした。

馬からおかわりへ!背番号「6」が引き寄せたリレーの謎
練馬駅の「推し獅子」といえば、2022年から2025年までは平良海馬選手が担当していました。練「馬」と海「馬」という、ちょっとダジャレのような「馬」つながりのチョイスです。その平良選手が2026年に同じく馬つながりの「高田馬場」駅へとお引っ越ししたことで、練馬駅のバトンが中村選手へと渡されました。
なぜ、主要駅である練馬に中村選手なのか。 もちろん、西武ライオンズを代表するレジェンドですから主要駅に鎮座するのは大納得なのですが、路線図を眺めていると面白い発見があります。
池袋を出発した準急列車が、次に停車するのがこの練馬駅。つまり、池袋駅の栗山選手から練馬駅の中村選手へと、ライオンズの歴史を創ってきた黄金コンビのバトンが、池袋線の「顔」とも言える区間で美しくつながっているのです。
さらに言えば、練馬駅の駅番号は「SI06」で、中村選手の背番号は「60」。数字の「6」がお互いを引き寄せ合ったのだとしたら、なんだか運命的な縁を感じてしまいます。

カオスな路地裏と、棒を振っていたあの日の思い出
練馬区役所を抱える練馬駅は、区民なら誰もが人生で一度はお世話になる街の中心地です。今でこそ都営大江戸線や有楽町線・副都心線が乗り入れ、都心へどこでも行ける大アクセス拠点になりましたが、かつては準急すら止まらない駅だったことを覚えていますか?
そんな近代的なターミナル駅でありながら、駅前商店街に一歩足を踏み入れると、どこか懐かしく雑多な「カオス感」が残っているのも練馬の魅力です。この迷路のような路地裏は、戦後の発展を支えてきた「昭和の地主・個人商店」のパワフルな歴史が生み出した副産物。権利関係がぎっしり詰まった街だからこそ、一筋縄ではいかない人間味溢れる味わいが今も大切に残されているわけです。
さらに、練馬の街といえば、私にはノスタルジックな思い出もあります。小学生のころ、毎年10月に開催される「練馬まつり」のパレードに鼓笛隊として参加。でも、あいにく重度の楽器音痴だった私は、演奏隊ではなく指揮担当に任命されました。みんなが一生懸命楽器の練習をする横で、私はひたすら棒を上下に振り続けるだけ。「練習がいらなくてラッキー!」なんて能天気に喜んでいた子ども時代が懐かしく思い出されます。
今年の練馬まつりでは『あしたのジョー2 劇場版』の上映会とトークショーがあるそうで、しっかりチケットを確保しました。あの日棒を振っていた街で、今度はあの名作を見届けようと思っています。
入り組んだ地歴が生む深い味わいと、都市の利便性がダイナミックに交差する練馬駅。練馬駅をご利用の際は、ぜひ駅員さんたちにガッチリ守られたレジェンドの姿をチェックしてみてください。

STATION & PLAYER DATA
練馬 駅
練馬区役所を擁する行政の中心であり、都営大江戸線や東京メトロ(有楽町線・副都心線)との直通運転も果たす池袋線の主要ターミナル。
- 駅の性格:区の中核機能が集約しつつ、戦後の地主・個人商店が生み出した昭和のカオスな路地裏情緒が残る“多面体拠点”
- おすすめスポット:練馬区役所(展望ロビー)/平成つつじ公園/練馬駅前中央通り商店会
- 1日平均乗降客数(※所沢駅を除く):
125,647人(池袋線内※・2位)[対前年増減率]3.4%(池袋線内※・2位) - 最寄の地価公示ポイント:練馬5-18(商業地)126万円/㎡(変動率 10.5%)
中村 剛也 選手
美しい放物線でファンを魅了し続ける唯一無二の本塁打アーチスト。背番号60を背負うライオンズの至宝。
- 背番号:60
- ポジション:内野手(右投/右打)
- 出身地/出身校:大阪府/大阪桐蔭高
- 登場曲:ムカイカゼ / HOME MADE 家族
▼ ほかの駅の「推し獅子と歩く、沿線まちばなし」も読む
【当コラムについて】
本連載「MY MEMORY JOURNAL番外編:推し獅子と歩く、沿線まちばなし」は、むかえ不動産鑑定事務所(執筆:とん助手)独自の企画・著作物です。
当事務所ならではの視点で西武沿線の魅力を発信している唯一のオリジナルコンテンツであり、他のいかなる不動産鑑定会社様とも一切関係はございません。

とん助手 (とんじょしゅ)
練馬育ち | 宅地建物取引士
練馬で育ち、この街の変遷や歴史(地歴)を肌で感じながら育った宅地建物取引士。
「誰もが売り込まれずに、安心して本音を話せる場所を作りたい!」という自身の経験から生まれた強い想いで、皆様の相談窓口を担当しています。
地元の細かな道から学区のブランド価値まで知り尽くす生粋の練馬っ子ならではの視点で、難しい書類や手続きも優しくナビゲート。
ブログでは、地元の愛おしい記憶を言葉に紡いでいます。
西武沿線の街に重なる「好き」という気持ち、
その“本当の価値”を見つめ直してみませんか?
推し獅子と沿線を歩くと、街の表情が少しずつ変わっていきます。
人が街を選ぶ理由は、スペックだけでなく、どれだけ“好き”という気持ちが重なるか。
私たちが大切にしているのは、西武沿線の街への好きを育むその瞬間を、価値として丁寧に見つめ直すことです。
むかえ不動産鑑定事務所では、単なる数字や相場の比較にとどまらず、街の歴史や暮らしの温もりに寄り添う視点から、あなたの大切な資産や思い入れのある土地の「真の姿」をシビアかつ丁寧に解き明かします。素朴なご相談から本格的な不動産鑑定まで、お気軽にお声がけください。
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