
西武沿線の各駅に息づく“推し獅子”の気配を、街歩きの目線でゆるく紐解くMY MEMORY JOURNAL番外編。
西武線沿線・練馬育ちのとん助手が、西武ライオンズが仕掛ける「圧倒的至近距離」の戦略を手がかりに、駅と街の魅力をていねいに拾いあげていく企画です。
むかえ不動産鑑定事務所は、西武ライオンズを、そして西武線各駅の街を応援しています!ということで、第21回、私の出身地でもある「石神井公園」編、行ってみましょう。
改札横に溢れまくっている「FA歓迎」の熱量
池袋から急行に乗れば、たった一駅。ドアが開いた瞬間に実家のような安心感が漂う、ホームグラウンド「石神井公園駅」にやってきました。
ホームから1階へ降りると、速報ボードの横で石井選手のパネルと獅子ガチャが仲良く待機。 そして西口改札を出て右へ折れた瞬間……壁一面をジャックする、なんとも手作り感いっぱいの賑やかな特設コーナーが目に飛び込んできました。
中央に鎮座するのは、バットを肩にふわりと載せて澄んだ瞳でピッチャーを見据える、石井一成選手のB0ポスター。静かな勝負師の凛々しさが漂うかっこいい一枚……なのですが、思わずフッと口元が緩んでしまうのは、その周囲のデコレーションのせいです。
B0ポスターの上には、ほぼ一文字ずつ大判プリントされた文字がズラリ。
「石」「神」「井」「公」「園」「駅」の「2026」「シーズン」「推」「し」「獅」「子」「石」「井」「一」「成」「選手」 と力強く文字が踊っています。
さらにそのポスターの下には、守備や打撃の躍動感あふれる3枚のショットが、特大フォトアルバムみたいに並び、それぞれに熱いハッシュタグが添えられているのですが……ん?
#堅実な内野守備
#ベルーナドームの相性抜群!!
#今年からは強い味方!!
#勝負強い打撃
ちょっと待ってください、写真は3枚なのにハッシュタグが4つ入っています(笑)。 あふれ出る歓迎の熱量が高すぎて、写真の枚数をうっかりオーバーしたのでしょうか。
これまでのライオンズといえばFAで選手をお見送りすることが多かっただけに、「今年からは強い味方!!」と全力で大歓迎する駅員さんたちの手作り感あふれる歓喜がビシバシ伝わってきて、なんだか胸がキュンとしちゃいました。

「石」と「井」のダブル被り!これ以上ない運命のアサイン
石神井公園駅の推し獅子の歴史を振り返ると、実は駅名と選手名の『文字あそび』や背番号でのつながりになっていました。
2022〜2023: 公文克彦投手(石神井「公」園つながり)
2024〜2025: 佐藤龍世選手(駅番号SI10と背番号「10」つながり)
そして2026年、満を持してやってきたのが石井一成選手。
「石神井」と「石井」……なんと今回は「石」と「井」のダブル被りです 。 文字被り率でいえば、これ以上の組み合わせはありません。偶然の産物なのか西武鉄道さんの狙い澄ました一本なのかはナゾですが、ポスターの前で一人「完璧すぎる……」とニンマリしましたよ。

地元っ子の原風景と、文豪たちが愛した「昼と夜のギャップ」
私にとって、石神井公園は青春の思い出が詰まりすぎた正真正銘のホームグラウンド。
小学校の初遠足も、放課後の殿塚・姫塚での鬼ごっこも、高校へのチャリ通も、初詣の氷川神社も、春のお花見も……振り返れば私の青春はすべて「石神井公園漬け」でした(笑)。今は一駅となりの練馬高野台に住んでいますが、石神井公園へは徒歩圏内、自転車を飛ばせば約5分の距離。もはや隣町という感覚すらなく、日常の散歩ルートとして当然のように毎日ウロウロしています。
そんな石神井公園駅、実はちょっと不思議な街なのです。
急行が止まるターミナルなのに、お隣の大泉学園駅みたいにバスが大量に乗り入れないため、駅を使うのはほぼ地元住民だけ。つまり「急行が止まる便利な主要拠点なのに、街の中は静かで落ち着いている」という、住環境としては一番おいしいポジションを守り続けているのです。
この絶妙な住み心地に惹かれて、昭和の時代には多くの文化人がこの街に居を構えました。
『火宅の人』で知られる小説家・檀一雄さんのお宅も当時は駅から徒歩5分ほどの場所にあり、学生時代はよく前を通っていたものです。その檀一雄さんをはじめ、五味康祐さんや松本清張さんらが石神井へ引っ越したあとに次々と文学賞を受賞したことから、当時は「石神井ルネッサンス」なんて呼ばれていたのだとか。まさに「書く人の聖地」だったのですね。
ただし、松本清張さんの作品(たしか『草の陰刻』)に出てくる一節だけは忘れません。 「石神井公園を歩いていた時、人がいないので、殺しても大丈夫だと思った」 ……って、清張先生、我が故郷になんて物騒なフレーズを残してくれるんですか!(笑)
でも、生粋の地元っ子として読んだ瞬間、「……うん、言いたいことはわかる」と妙な納得感がありました。
昼間の穏やかで美しい公園から一転、夜になるとうっそうとした樹々に包まれ、街全体が深い闇に沈むのが石神井公園のもうひとつのリアルな顔。その吸い込まれそうな漆黒の静けさを知っているからこそ、生粋の地元っ子である私は、大人になった今でも「夜の公園」には絶対に近寄りません(笑)。
そんな深い歴史とカルチャーを抱く石神井公園は、現在、南口西地区の再開発が絶賛進行中です。2028年度頃には石神井庁舎の機能の一部が新しい再開発ビルへ移転する予定で、静かで知的な雰囲気がどうバージョンアップしていくのか、今からワクワクしています。
文豪たちが愛した深い街の歴史と 、新戦力を手作り感たっぷりに大歓迎する駅員さんの愛。石神井公園駅をご利用の際は、ぜひ西口改札横の特設コーナー前で、石井選手の凛々しい姿にほっこりしていってくださいね。

STATION & PLAYER DATA
石神井公園 駅
急行停車の利便性と落ち着いた住環境が両立し、文豪たちが愛した「石神井ルネッサンス」の知的で静かな空気が今なお残る街。
- 駅の性格:都心アクセスの良さを持ちつつ、地元密着の静かな暮らしと豊富な自然・地歴が息づく邸宅・文化拠点
- おすすめスポット:東京都立石神井公園 / 石神井氷川神社 / 石神井公園ふるさと文化館
- 1日平均乗降客数(※所沢駅を除く):
78,417人(池袋線内※・4位)[対前年増減率]2.2%(池袋線内※・10位) - 最寄の地価公示ポイント:練馬5-2|129万円/㎡(変動率 10.3%)
石井 一成 選手
堅実な守備と勝負強い打撃、そしてベルーナドームとの抜群の相性を誇る頼れる新戦力。背番号4を背負い、内野陣に安定感をもたらすキーマン。
- 背番号:4
- ポジション:内野手(右投/左打)
- 出身地/出身校:栃木県/作新学院高−早稲田大
- 登場曲:オリジナリティ / 松浦航大
【当コラムについて】
本連載「MY MEMORY JOURNAL番外編:推し獅子と歩く、沿線まちばなし」は、むかえ不動産鑑定事務所(執筆:とん助手)独自の企画・著作物です。
当事務所ならではの視点で西武沿線の魅力を発信している唯一のオリジナルコンテンツであり、他のいかなる不動産鑑定会社様とも一切関係はございません。

とん助手 (とんじょしゅ)
練馬育ち | 宅地建物取引士
練馬で育ち、この街の変遷や歴史(地歴)を肌で感じながら育った宅地建物取引士。
「誰もが売り込まれずに、安心して本音を話せる場所を作りたい!」という自身の経験から生まれた強い想いで、皆様の相談窓口を担当しています。
地元の細かな道から学区のブランド価値まで知り尽くす生粋の練馬っ子ならではの視点で、難しい書類や手続きも優しくナビゲート。
ブログでは、地元の愛おしい記憶を言葉に紡いでいます。
西武沿線の街に重なる「好き」という気持ち、
その“本当の価値”を見つめ直してみませんか?
推し獅子と沿線を歩くと、街の表情が少しずつ変わっていきます。
人が街を選ぶ理由は、スペックだけでなく、どれだけ“好き”という気持ちが重なるか。
私たちが大切にしているのは、西武沿線の街への好きを育むその瞬間を、価値として丁寧に見つめ直すことです。
むかえ不動産鑑定事務所では、単なる数字や相場の比較にとどまらず、街の歴史や暮らしの温もりに寄り添う視点から、あなたの大切な資産や思い入れのある土地の「真の姿」をシビアかつ丁寧に解き明かします。素朴なご相談から本格的な不動産鑑定まで、お気軽にお声がけください。
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