『半沢直樹』の舞台 東京中央銀行の役員会議室へ
助手・とん
むかえ
たしか、東京・千代田区にある学士会館がロケ地だったよね。
ブログで取り上げたので、ランチがてらフラっと行ってみてしまいました。
しかも、前シリーズで大和田常務が土下座した場所。
今作では大和田は平取締役で、末席座っているのも、なんだかおもしろかった。
やっぱり、『半沢直樹』といえば、この会議室ですよ~。
たしか、4週連続視聴率22%超とか。
それも、高視聴率の理由かもしれませんね。
まずは、レストランでランチをいただいてから、役員会議室の舞台となっているメインバンケットルームの201号室へ行ってみました。
ちょこっとみせていただければラッキーかな、なんて思っていたのですが、どうやら学士会館でお弁当を購入した方に開放しているようで、円卓で食事をしている方がいらっしゃいましたよ。
すごい巨大なテーブルのこと?
あの円卓だったら良かったですよね。
私が201号室へ行ったのは先週でしたので、もうすでにあの4話のクライマックスシーンは撮り終えていたはず。
でも、4話を観て、より興奮できましたよ。
ちなみに、レストランのお料理美味しかったかな?
しかも、思ったよりもリーズナブルでしたし、コロナ対策もしっかりされている印象でしたよ。
でも、やっぱり役員会議室でお弁当を食べたほうが良かったかな……。
聖地巡礼が目的でしたら、即201号室へ行って、解放されているかチェックすると良いかもしれませんね。
歴史を経て生きつづける学士会館
『半沢直樹』のロケ地である学士会館は、1928(昭和3)年に完成したとても歴史のある建物です。
工事を請け負ったのは、戸田組(現・戸田建設)。
当時の戸田組の社長・戸田利兵衛氏は、東大卒だったらしく、その縁で戸田組が請け負ったのではないかといわれています。
それというのも、学士会館というのは東大がルーツ。
1877(明治10)~86(明治19)年の9年間、東京大学総理だった加藤弘之氏の退任を機に、開かれた謝恩会が「学士会」のはじまりとなり、先生に対する謝恩会が開かれました。
のちに、旧帝国大学(※)出身者の親睦と知識交流を目的とした場に発展し、会館の設立に至ったようです。
※北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学のこと
ちなみに、この学士会館、当時の総工費は約100万円で、坪単価にすると610円になります。
坪200円でビルが建てられた時代ですから、かなり丁寧につくられた贅沢な建物でした。
建設当時に学士会館を紹介した雑誌があったそうで、そこでは次のように説明されていたそうです。
簡素質実は常に全体の設計に考慮された事であるが、然かも端麗にして、冒し難き気品を有し、会員が社会に対して恃すべき態度其のものを会館の外貌として居るので、古典建築の有する雅味と、荘重と、近代建築の有する気品と明快と、此の四つの要素が調和されて、新会館の様式が生れ出たのである
非常に格調高い説明ですね。
そんな学士会館は、前回の記事でも説明した通り、登録有形文化財に登録されています。
今では、旧帝国大学出身者の学士会会員のための倶楽部施設ですが、一部施設を除いて、一般利用ができる宿泊、レストラン、会議室、結婚式場などを完備する施設となりました。
そして、『半沢直樹』をご覧いただいてお分かりの通り、内装は当時の姿を留めています。
このような昭和初期当時の面影を残す建物は大変貴重です。
なかでも、現在なお使用されているといるという点では、大変意味深いことではないでしょうか。
ぜひ、歴史を経て生きつづける学士会館を巡礼してみてくださいね。