価格形成要因

不動産の鑑定評価を理解するための用語集メインイメージ

価格形成要因 かかくけいせいよういん

value forces

不動産の価格を形成する要因のこと。

条件が個別に異なる不動産の価格は、さまざまな要因によって、変動します。

多数の価格形成要因が相互に作用することで、不動産価格は形成されています。

その価格形成要因は、「一般的要因(自然的・社会的・経済的・行政的要因)」「地域要因」「個別的要因」の3つに分けることが可能です。

<一般的要因>

不動産価格を算出しようとしている時点の世の中の経済的、社会的な情勢を分析します。

自然的要因
  1. 地質、地盤等の状態
  2. 土壌及び土層の状態
  3. 地勢の状態
  4. 地理的位置関係
  5. 気象の状態
社会的要因
  1. 人口の状態
  2. 家族構成及び世帯分離の状態
  3. 都市形成及び公共施設の整備の状態
  4. 教育及び社会福祉の状態
  5. 不動産の取引及び使用収益の慣行
  6. 建築様式等の状態
  7. 情報化の進展の状態
  8. 生活様式等の状態
経済的要因
  1. 貯蓄、消費、投資及び国際収支の状態
  2. 財政及び金融の状態
  3. 物価、賃金、雇用及び企業活動の状態
  4. 税負担の状態
  5. 企業会計制度の状態
  6. 技術革新及び産業構造の状態
  7. 交通体系の状態
  8. 国際化の状態
行政的要因
  1. 土地利用に関する計画及び規制の状態
  2. 土地及び建築物の構造、防災等に関する規制の状態
  3. 宅地及び住宅に関する施策の状態
  4. 不動産に関する税制の状態
  5. 不動産の取引に関する規制の状態

<地域要因>

地域要因では、その不動産がどのような地域(住宅地域・商業地域・工業地域・農地地域・林地地域)なのかが問題となります。

例えば、居住が目的であれば、都心からの距離や交通機関の状態や街路の幅員などが問題となり、その不動産価格に影響を及ぼします。

宅地

住宅地域

  1. 日照、温度、湿度、風向等の気象の状態
  2. 街路の幅員、構造等の状態
  3. 都心との距離及び交通施設の状態
  4. 商業施設の配置の状態
  5. 上下水道、ガス等の供給・処理施設の状態
  6. 情報通信基盤の整備の状態
  7. 公共施設、公益的施設等の配置の状態
  8. 汚水処理場等の嫌悪施設等の有無
  9. 洪水、地すべり等の災害の発生の危険性
  10. 騒音、大気の汚染、土壌汚染等の公害の発生の程度
  11. 各画地の面積、配置及び利用の状態
  12. 住宅、生垣、街路修景等の街並みの状態
  13. 眺望、景観等の自然的環境の良否
  14. 土地利用に関する計画及び規制の状態

商業地域

  1. 商業施設又は業務施設の種類、規模、集積度等の状態
  2. 商業背後地及び顧客の質と量
  3. 顧客及び従業員の交通手段の状態
  4. 商品の搬入及び搬出の利便性
  5. 街路の回遊性、アーケード等の状態
  6. 営業の種別及び競争の状態
  7. 当該地域の経営者の創意と資力
  8. 繁華性の程度及び盛衰の動向
  9. 駐車施設の整備の状態
  10. 行政上の助成及び規制の程度

工業地域

  1. 幹線道路、鉄道、港湾、空港等の輸送施設の整備の状況
  2. 労働力確保の難易
  3. 製品販売市場及び原材料仕入市場との位置関係
  4. 動力資源及び用排水に関する費用
  5. 関連産業との位置関係
  6. 水質の汚濁、大気の汚染等の公害の発生の危険性
  7. 行政上の助成及び規制の程度
農地

 

  1. 日照、温度、湿度、風雨等の気象の状態
  2. 起伏、高低等の地勢の状態
  3. 土壌及び土層の状態
  4. 水利及び水質の状態
  5. 洪水、地すべり等の災害の発生の危険性
  6. 道路等の整備の状態
  7. 集落との位置関係
  8. 集荷地又は産地市場との位置関係
  9. 消費地との距離及び輸送施設の状態
  10. 行政上の助成及び規制の程度
林地

 

  1. 日照、温度、湿度、風雨等の気象の状態
  2. 標高、地勢等の状態
  3. 土壌及び土層の状態
  4. 林道等の整備の状態
  5. 労働力確保の難易
  6. 行政上の助成及び規制の程度

<個別的要因>

不動産の個別的要因は、「土地」、「建物」、「建物及びその敷地」ごとに存在します。

さらに、土地には「宅地」、「農地」、「林地」に分けられ、価格に影響する要因が異なるのが特徴です。

例えば、宅地の中の「住宅地」では、その土地が接している道路との位置関係や接している道の幅、土地の形状、日照・通風、地勢・地質・地盤の状態、上下水道・ガス・電気の供給状況、土壌汚染の有無、埋蔵文化財・地下埋設物の有無などが価格に影響を与えています。

土地宅地

住宅地

  1. 地勢、地質、地盤等
  2. 日照、通風及び乾湿
  3. 間口、奥行、地積、形状等
  4. 高低、角地その他の接面街路との関係
  5. 接面街路の幅員、構造等の状態
  6. 接面街路の系統及び連続性
  7. 交通施設との距離
  8. 商業施設との接近の程度
  9. 公共施設、公益的施設等との接近の程度
  10. 汚水処理場等の嫌悪施設等との接近の程度
  11. 隣接不動産等周囲の状態
  12. 上下水道、ガス等の供給・処理施設の有無及びその利用の難易
  13. 情報通信基盤の利用の難易
  14. 埋蔵文化財及び地下埋設物の有無並びにその状態
  15. 土壌汚染の有無及びその状態
  16. 公法上及び私法上の規制、制約等

商業地

  1. 地勢、地質、地盤等
  2. 間口、奥行、地積、形状等
  3. 高低、角地その他の接面街路との関係
  4. 接面街路の幅員、構造等の状態
  5. 接面街路の系統及び連続性
  6. 商業地域の中心への接近性
  7. 主要交通機関との接近性
  8. 顧客の流動の状態との適合性
  9. 隣接不動産等周囲の状態
  10. 上下水道、ガス等の供給・処理施設の有無及びその利用の難易
  11. 情報通信基盤の利用の難易
  12. 埋蔵文化財及び地下埋設物の有無並びにその状態
  13. 土壌汚染の有無及びその状態
  14. 公法上及び私法上の規制、制約等

工業地

  1. 地勢、地質、地盤等
  2. 間口、奥行、地積、形状等
  3. 高低、角地その他の接面街路との関係
  4. 接面街路の幅員、構造等の状態
  5. 接面街路の系統及び連続性
  6. 従業員の通勤等のための主要交通機関との接近性
  7. 幹線道路、鉄道、港湾、空港等の輸送施設との位置関係
  8. 電力等の動力資源の状態及び引込の難易
  9. 用排水等の供給・処理施設の整備の必要性
  10. 上下水道、ガス等の供給・処理施設の有無及びその利用の難易
  11. 情報通信基盤の利用の難易
  12. 埋蔵文化財及び地下埋設物の有無並びにその状態
  13. 土壌汚染の有無及びその状態
  14. 公法上及び私法上の規制、制約等
農地
  1. 日照、乾湿、雨量等の状態
  2. 土壌及び土層の状態
  3. 農道の状態
  4. 灌漑排水の状態
  5. 耕うんの難易
  6. 集落との接近の程度
  7. 集荷地との接近の程度
  8. 災害の危険性の程度
  9. 公法上及び私法上の規制、制約等
林地
  1. 日照、乾湿、雨量等の状態
  2. 標高、地勢等の状態
  3. 土壌及び土層の状態
  4. 木材の搬出、運搬等の難易
  5. 管理の難易
  6. 公法上及び私法上の規制、制約等
建物
  1. 建築(新築、増改築又は移転)の年次
  2. 面積、高さ、構造、材質等
  3. 設計、設備等の機能性
  4. 施工の質と量
  5. 耐震性、耐火性等建物の性能
  6. 維持管理の状態
  7. 有害な物質の使用の有無及びその状態
  8. 建物とその環境との適合の状態
  9. 公法上及び私法上の規制、制約等
建物及びその敷地
  1. 借主の状況及び賃貸借契約の内容
  2. 貸室の稼働状況
  3. 修繕計画及び管理計画の良否並びにその実施の状態
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