崖地
「アプレイザーM」こと、むかえ不動産鑑定事務所 代表 不動産鑑定士の向永隆則(むかえ たかのり)に、舞い込んだ4回目のテーマは、「崖地」。
崖地とは、急な傾斜のため、通常の用途に供することができない土地のこと。
一般的に傾斜度が30度以上の土地を指します。
■調査
あたり一体は、造成された分譲住宅団地。
平らな土地、斜めになった土地、いろいろあります。
よくある「平坦地」の標準的画地の価格水準は、100,000円/㎡。
対象地200㎡の一部は、崖地(傾斜地)。
崖地部分は、コンクリート壁ですっぽり覆われています。
壁に亀裂はなく、崩壊の危険はなさそう。
崖地面積60㎡、道路からの高さ約2m、傾斜角度40度というとこでしょうか。
ポイントはひと~つ。
崖地部分の価値をいかに判断するか?
宅地に高さ3m程度以下で、しかも利用障害を伴う崖地が介在する場合は、下記の算式を参考にして減価率を査定します。
減価率=(崖地部分の水平投影面積×崖地減価率)÷評価数量
崖地減価率は、崖地部分の傾斜角度、傾斜方位、利用状況などを加味して総合的に判断します。
評価
減価要因
崖地を含む
(説明上、他の増減価要因はないものとします)
格差率
評価額
ずばり!
崖地部分はそのままではつかえない!
その分お金を減らしてくれよ~
おっしゃるとおり。
崖地部分は、擁壁(ようへき)や階段をつくる費用が必要となる場合が。
おまけに出入りが不便ときたもんだ。