それぞれ意味を持つ方位。
方位を理解すれば、より良い環境を整えられる!
むかえ不動産鑑定事務所の助手・とんです。
4回目の連載となる「すまいの風水教室」。
今回も風水のキホンについてです。
「方位」について学んでいきます。
なかなか実践編に入れないのは、もどかしいですけれど、何事も基礎が大切。
しっかり学んでまいりましょう。
不動産運をつかさどるのは「北東」?
方位というのは、生活するうえで、案外気にすることは多いものですよね。
家にいると、陽が入ってくる南で過ごすことが多かったり、出かける際には地図を手にして、方位をもとに目的地に行ったり。
もちろん、家選びの時にも、方位を重視する方が多いです。
一般的に南向きの物件が人気で、その理由は、日中を通して陽当たりが良く、洗濯ものが良く乾いたり、秋冬でも暖かいなど。
南を除く人気の順位は、東⇒西⇒北となります。
では、北の方位が悪いのかというと、そういうことではありません。
風水では、前回ご紹介した「五行」をベースに方位を考え、それぞれの方位に司る運気があるとしています。
方位をマスターすれば、運気を味方につけられるはず!!
ここはしっかりとおさえておきましょう。
方位・方角は、「東」「西」「南」「北」に加え、「南東」「南西」「北東」「北西」、そして「中央」の9つに分類されます。
方位の持つ運気・特徴など
方位 | 運気 | 特徴 | 色 | 五行 |
---|---|---|---|---|
北 | 恋愛運・金運 | 運気を貯め込み、増大させる | 白・ピンク | 水 |
北東 | 不動産運・貯蓄運 | 大きな変化と継続を表す | 白・赤・茶 | 土 |
東 | 仕事運・発展運 | 太陽が昇る方位で活気を表す | 赤・青 | 木 |
東南 | 結婚運・旅行運 | 恋愛や人間関係に作用する | オレンジ・緑 | 木 |
南 | 人気運・美容運 | 美や知力を司る | ライムグリーン・白 | 火 |
南西 | 家庭運・健康運 | 家族を象徴する方位 | ベージュ・緑 | 土 |
西 | 金運・商売運 | 豊かさや楽しみごと全般を表す | 黄・ゴールド | 金 |
北西 | 出世運・事業運 | 仕事の運を司る別名「主人の方位」 | クリーム・ベージュ | 金 |
日本における風水の第一人者Dr.コパさんの広めた「西に黄色で金運アップ」というフレーズ、ご存知ですか。
「西」は、金運を司る方位で、相性の良いカラーが黄色なのです。
西も黄色も金運に深い関りがあるので、西に黄色いモノを置くと金運が上がるということになるそう。
だから、この方位の持つ意味と特徴をマスターすれば、高めたい運気をコントロールすることも可能になるはずですね。
鬼門・裏鬼門は不吉な方位?
また、方位で知っておきたいのが「鬼門」「裏鬼門」について。
鬼門は「北東」、裏鬼門は「南西」のことです。
日本では、「鬼(邪気)が入ってくる方位」といわれていて、昔から「気を付けなければならない」不吉な方位とされてきました。
ただ、風水での鬼門は、恐れる必要のある方位と捉えられていません。
むしろ、陰と陽が切り替わる「変化」の場所であり、良い意味で利用することができる場合もあるそうです。
しかし、注意したいのが、鬼門と裏鬼門は清潔に保てなければ障りがあるということ。
「鬼門や裏鬼門の方角に三備を設けず」といって、①玄関・門、②キッチン、③トイレ・お風呂などの水回りを設けるのはNGとする言い伝えがありました。
もし、鬼門に上記の設備がある場合も、日頃から清潔に保ったり、お清めのための盛り塩をしたり、魔除けの効果が期待できるサボテンなどのとげのある植物を置くことで鬼門対策ができると考えられています。
方位は、家選びでも重要な指標です。
とても風水らしい基礎知識でもありますので、ゆっくりとマスターしていきましょう。
北枕で寝てはいけない?
実は、この話、お釈迦様が北枕で亡くなったことから、日本でも亡くなった方を北枕にする風習があるということが根拠となっているようです。
ただ、風水では、この北枕が金運アップにもなる吉方位とされています。
でも、実は、「北」の気も大切といわれています。
西で金運を呼び、北で蓄える。
また、北枕であれば、北から南に向かって流れるエネルギーを吸収することができ、「頭寒足熱」を自然に取り入れられるため、健康にも良いとされています。
助手 とん
宅地建物取引士・編集ライター。
宅建士のほか、カラーコーディネーターの資格を保有。
大学卒業後、情報誌編集、キャリア系ライターなどを経て、むかえ不動産鑑定事務所助手に。
編集時代には芸能人インタビュー記事や表紙のディレクションなどを担当。
ライター時代には、法科大学院や大学・大学院などの取材記事(お堅い記事)を執筆。
なぜか、むかえ不動産鑑定事務所に迷い込む。
趣味は、イヤミス小説を読むことと、暗渠散歩。