紀州のドンファンの遺産と不動産鑑定
和歌山県田辺市が遺産相続のために、不動産鑑定費用などを投入し、手続きを進める
連日報道されている紀州のドンファンこと野崎幸助さんの事件。
事件から3年が経ったものの、4月28日に、元妻が殺人などの疑いで逮捕されたことで、改めて注目が集まっています。
今後、事件の解明が進められていくと思われますが、実はその裏で、野崎さんが残したとされる遺言書をめぐって裁判が行われているのをご存知でしょうか。
助手・とん
いや~、この事件、改めて話題になっていますよね。
謎が多く、ワイドショー的にはまっている事件です。
謎が多く、ワイドショー的にはまっている事件です。
むかえ
まあ、ねぇ。
怪事件なので興味をひくキーワードが並んでいるイメージだよね。
怪事件なので興味をひくキーワードが並んでいるイメージだよね。
なぜ、そんな事件を話題にするのか、って感じですね、むかえさん。
実は、ドンファンの遺産を巡って、和歌山県田辺市が不動産鑑定費用など、遺産受取に必要な予算を市議会で可決して、手続きを進めているのですよ。
実は、ドンファンの遺産を巡って、和歌山県田辺市が不動産鑑定費用など、遺産受取に必要な予算を市議会で可決して、手続きを進めているのですよ。
なるほど……。
遺言書って、どんなことが書かれていたのかな?
遺言書って、どんなことが書かれていたのかな?
経緯を含めて説明しますね。
野崎さんが残したとされる遺言書の経緯
・2018年5月24日 野崎幸助さん死亡
・野崎さんの知人が、「全財産を田辺市にキフする」と手書きされた13年2月8日付の遺言書を託されていたことを明かす。
・18年9月、和歌山家裁田辺支部が上記の遺言書が形式的要件を満たしていると判断。
19年9月に、市は遺産を受け取る方針を明らかに。
・20年4月、野崎さんの兄ら親族4人が、遺言執行者の弁護士を相手取り、遺言書の無効確認を求めて和歌山地裁に提訴。
それで、野崎さんの遺産は、どれくらいあるの?
田辺市が公表している遺産は、不動産だけでも、土地42筆に、建物36棟あるそうですよ。
そして、田辺市がこの鑑定評価手数料としてホームページで公表しているのは、1254万5000円。
とても、高額に感じますが、それよりも、すごいのが弁護士委託料。
1億94万6000円だそうです!
そして、田辺市がこの鑑定評価手数料としてホームページで公表しているのは、1254万5000円。
とても、高額に感じますが、それよりも、すごいのが弁護士委託料。
1億94万6000円だそうです!
まあ、弁護士委託料の話は置いておくとして……。
不動産の他に、遺産はあるのかな?
不動産の他に、遺産はあるのかな?
はい、預貯金、有価証券、投資信託、現金、そして土地、建物などを合わせて、合計26億6131万円となります。
そこから未返済の貸付金などを減らして、約13億円と発表されていますね。
そこから未返済の貸付金などを減らして、約13億円と発表されていますね。
預貯金や有価証券などは、金額が明確だから、遺産の計算は簡単だけど、土地というのがやっぱり肝になってくる。
土地42筆がいくらなのか。
これは、不動産鑑定士による鑑定評価でないと、公的に認めてもらえない。
土地42筆がいくらなのか。
これは、不動産鑑定士による鑑定評価でないと、公的に認めてもらえない。
一般的に、相続財産に占める不動産の割合は約4割と言われていますよね。
相続資産の中心は、不動産ということです。
だから、財産相続で土地・建物など不動産を分配するとき、鑑定評価を受けると、適正な価格を把握でき、公平な相続財産の分割が可能となるのですよね。
相続資産の中心は、不動産ということです。
だから、財産相続で土地・建物など不動産を分配するとき、鑑定評価を受けると、適正な価格を把握でき、公平な相続財産の分割が可能となるのですよね。
うん、そうだね。
意外と身近なところで、不動産鑑定が活用されているって、知っていただけると嬉しいね。
意外と身近なところで、不動産鑑定が活用されているって、知っていただけると嬉しいね。
はい!
今回は、皆さんの注目を集めている事件の話でしたけれど、相続事案には、不動産鑑定を活用していだけると良いケースがあるので、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです!
今回は、皆さんの注目を集めている事件の話でしたけれど、相続事案には、不動産鑑定を活用していだけると良いケースがあるので、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです!