大丈夫?羽田新ルート
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2019年11月にブログ記事として書かせていただいた「羽田新ルート周辺の不動産価格は……」。
いよいよ、この新ルートの運用を2020年3月29日から開始するということで、運航中の民間旅客機を活用した「実機飛行確認」を2月に行いました。
実機飛行確認が行われたのは、北風運用(1月30日~2月5日)、南風運用(2月2日~12日)とも7日間。
荒川河口から北上するルートは計502便、都心上空を通過するA、C滑走路到着ルートは520便、B滑走路から川崎方面ルートでは245便が離陸したそうです。
騒音の最大値は、川崎市川崎区の94デシベル。
これは、騒々しい工場の中と同程度です。
また、都心を通過する着陸ルートでの騒音最大値は、港区の高輪台小学校と品川区の東京都下水道局品川出張所。
地下鉄の車内と同程度の81デシベルでした。
やはり、高度を下げながら通過する空港近くのエリアに騒音の影響がでていることもあり、この羽田新ルートの話題が多くなってきています。
助手・とん
実機飛行確認で、かなり苦情が相次いでいるみたいですね。
むかえ
想像以上の騒音や、圧迫感で、不安を感じている方が多いみたい。
私もその期間、注目していたので、飛行機の音は気になっていました。
ただ、練馬区では「うるさい!!」って程ではなかった気がします。
羽田新ルートの実機飛行確認で計測された騒音のデータがあるよ。
参照:東京新聞TOKYO Web 2020年2月14日 朝刊「羽田新ルート飛行確認終了 都心通過520便」
練馬区は……75デシベル。
この数字って、どれくらいの騒音なんでしょう。
騒々しい事務所の中くらい。
大きな声を出さないと会話にならないレベルだね。
都心を通過する着陸ルートでの騒音最大値だった港区の高輪台小学校と品川区の東京都下水道局品川出張所は81デシベルで、地下鉄の車内くらいなのですよね。
そのレベルだと、かなり気になりますよね。
音も気になるけれど、急角度での着陸や落下物の危険性も指摘されているよ。
騒音対策として、なるべく高度を上げて運行するために、急角度での着陸を設定しているようだけど、これがパイロットの負担になり重大事故につながりかねないらしい。
羽田が『世界で最も難しい空港』と言われるようになる可能性がある。
また、過去に大阪市中心部で関西空港を離陸した旅客機から胴体パネルの一部が落ちてきて、乗用車に直撃した事例もあったり、落下物が未だに絶えないのも、不安につながっているみたい。
それはそうですよね。
騒音よりも、落下物の方が怖いですよ。
さらに2月25日の衆院予算委員会分科会で、日本共産党の畑野君枝衆院議員が新ルートの危険性について追及した。
新ルートでは、石油コンビナート上空を離陸直後に飛行できるよう変更したため、万が一墜落事故等が起こった場合、大規模な火災が発生し、大惨事を引き起こしかねない、ということなのだよ。
うーーーん、ますます怖くなってきた。
あと、前回の記事でも触れていた、不動産価格への影響はいかがでしょう。
前回も指摘したけど、住宅街の上空に飛行機が通る、タワーマンションの上空だったりすると、影響がでるという見解が多いね。
週刊ダイヤモンド 2020/2/29号では、代官山や白金周辺の不動産価格は最大25%落ちる懸念があるって。
えーー、それって、1億円のタワーマンションが7500万円になってしまう計算ですよね。
落下物の事故があったりしたら、それ以上に下落する可能性もありそう……。
実際の運用が始まってみないと何とも言えないけれどね。
これからもしっかりウォッチしていこう!!