こんなところにも秘境が!?東京23区の鉄道空白地帯
東京は、世界の大都市の中でも公共交通網が発達した都市です。
なかでも新宿駅は、世界一利用者数の多い駅としてギネス世界記録に認定されていることをご存知ですか。
新宿駅乗降客数は、1日平均353万人。
この数、横浜市の人口(3,775,763人[2021年11月1日現在])に近い数字とも言われることもあります。
かなり交通機関が発達した東京ですが、東京23区には鉄道の駅から遠く離れた鉄道空白地帯※も存在しています。
※東京都都市整備局による鉄道空白地帯は、駅勢圏800m(徒歩10分圏内)を超える地域と定義しています。
まずは、東京都の交通利用の状況がわかる下記の図をご覧ください。
出典:東京都都市整備局による資料「論点2 地域公共交通の改善」
通勤目的の場合では、都内全体から都心部(中央区、千代田区、新宿区)へ向かう鉄道沿線の動きが基本となっています。
そのため、都心部の交通網は密になるため、鉄道空白地帯はほとんどありません。
では、鉄道空白地域を確認してみましょう。
出典:東京都都市整備局による資料「論点2 地域公共交通の改善」
やはり、多摩地区に多く存在しているのですが、23区でも端となる江戸川区・足立区・葛飾区・練馬区・世田谷区などにも存在しているのが現状です。
そうした状況を改善するべく、大江戸線に東京メトロの延伸や環状七号線・八号線に沿って、地下鉄や地上系システム等で結ぶ環状高速鉄道構想(エイトライナー・メトロセブン構想)などが計画されています。
コロナ禍となった今、逆に狙い目のエリア?
元々、なかなか進まない鉄道の延伸計画ですが、さらにある事情で、これらの計画実現が難しくなりそうです。
そう、新型コロナウイルスの影響ですね。
これまで、ステイホームを要請され、鉄道需要が激減している中、また、コロナが落ち着いたとしても、私たちの生活様式は元通りになるとは考えにくいため、こうした計画が本当に必要なのか疑問視されています。
一方で、リモートワークにより、働く場所と時間の制約を飛び越えることができるようになってきました。
なので、そんな今、鉄道空白地帯といった多少利便性に劣るエリアに住むことがメリットになる可能性があります。
これまでは、週5通勤が当たり前で、都心・駅近ニーズが圧倒的でした。
でも、コロナ禍のリモートワークでは、家の中で、オンとオフが切り替えられるスペースが必要になり、同じ予算でも広い面積の部屋を手に入れられる地域にスポットが当たるようになってきています。
東京から脱出する人も増えています。
ただ、まだアフターコロナの働き方がはっきりと見えていない今、都内の中で郊外や駅から遠くの立地へのシフトしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
都内の秘境でリフレッシュも
例えば、世田谷には、秘境と呼ばれるエリアがいくつかあります。
そのひとつが、世田谷区西南部の「宇奈根」。
宇奈根の最寄り駅は東急田園都市線・大井町線の「二子玉川」駅、小田急線「成城学園前」駅、「喜多見」駅、もしくは「狛江」駅、「和泉多摩川」駅。
複数の駅を使えて便利ともいえるかもしれませんが、どの駅に行くのも20~30分かかります。
ただ、そこには農地や野菜の直売所、そして河川敷もあり、リフレッシュするのにはもってこい。
こうした多少不便だけれども、緑の多いエリアに目を向けてみるのも良いかもしれません。
※写真はイメージです。
助手・とん
練馬にはもちろん、自然がいっぱいあるので、世田谷と練馬には似たところもあると思っています。
むかえ
でも、宇奈根のようなところもあるのですね。
練馬には、蛍が観られる「練馬区立中里郷土の森」等がありますよ。
この公園は、鉄道空白地帯の大泉町一丁目に位置しています。
リモートワークが根付いてきている今、地価が手頃な鉄道空白地帯を狙えば、バランスの良い暮らしを手に入れられるかもしれない。
しかも、将来的に交通網が整備される計画があれば、もしかすると地価がアップする可能性も。
気になるエリアがあったら、その情報を提供しますので、お気軽にお問い合わせください。