都市の中で美しい景観を維持・保存する風致地区で暮らそう！

コロナ禍となり一年以上経ち、不安やストレスを感じている方多いのではないでしょうか。

今年２月からワクチン接種がはじまり、その効果に期待が寄せられている一方で、現在の第4波、そしてさらなる波を繰り返しながら、収束まで数年かかると考えられているのが現状です。

いまだに続く自粛要請に加え、テレワークなど新しい生活様式が求められている中、みなさんはどのようにストレスを解消していらっしゃいますか。

旅行や遠出が難しい今、リラックスできる場所として見直されているのが、都市公園です。

実は、１０分程度の短い時間でも、屋外に出て、自然にふれることでも、ストレス解消の効果があるといわれています。

アメリカでは、２０５０年を目標にすべての住民が徒歩１０分以内に安全で質の高い公園や緑地にアクセスできるようにする「10 Minute Walk」計画が進んでいるそうです。

それだけ、自然と身体的健康・メンタルヘルスとの関係が見直されています。

そこで、今回のブログでは、都市の中の自然を守る地域「風致地区」をご紹介させてください。

都市に残された貴重な自然環境を守る地区

「風致」という言葉の意味は、自然の風景などが持つ趣、あじわいのことです。

そして、風致地区というのは、都市の中の自然や美しい景観を維持・保存するために定められた地区ということになります。

都市の緑地を保全するための制度で、全国で風致地区として指定されているのは、７６５地区※。
国土交通省平成２９年３月３１日現在発表　https://www.mlit.go.jp/crd/park/joho/database/toshiryokuchi/fuuchi_chiku/index.html

東京全域をピックアップすると、その数は２８カ所（１１区１０市）。
そのうち東京２３区内には１４カ所指定されています。

では、どのような地区が指定されているのかチェックしてみましょう。

＜区部　１４カ所＞

＜多摩部　１４カ所＞

※１ 立川市　　※２ 小金井市、小平市御幸町・回田町の一部　　※３ 小平市（御幸町・回田町の一部を除く。）

＜参照＞東京都建設局「風致地区制度」より

区部１４カ所のうち、２カ所が練馬区に！

東京23区内に指定されている１４カ所は、２３区の面積のわずか約４．３％。
意外に少ない印象の中で、注目したいのが練馬区に２カ所指定されているところです。