不動産実務セミナーで「相続・事業承継の課題と対策」を学んできました!
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助手・とん
むかえさん、最近セミナーに参加する機会が多いですね。
たしか、昨日もセミナーでした?
むかえ
そう。
昨日は、「相続・事業承継の課題と対策」をテーマにしたセミナーに参加してきたよ。
どんな内容でしたか。
不動産について、「ヒト」「モノ」「カネ」の面から相続対策の課題を考えるという内容で、相続発生の前後で課題と対策を整理。
どのような点に注意をすべきかを考えてきたよ。
相続というと、単純に映画『犬神家の一族』のような「ヒト」の争いを思い浮かべてしまいます……。
莫大な財産を巡って、血肉の争いが巻き起こる、という感じでしょうか。
まあ、確かにあの映画の題材は遺産相続絡みの殺人事件だからね。
相続の「ヒト」にまつわるトラブルだよね。
「ヒト」に関するトラブルに関しては、法律関連のネタが多いので、今回の記事では、不動産と関連が深い「モノ」についてをピックアップしてお伝えするね。
相続発生後にまつわる「モノ」に関するトラブル事例
1.相続した不動産の状況を把握していないことにより起こるトラブル
例えば、被相続人が違法な地下室を作っていたのが見つかったり、空家のため水道配管の不具合に気が付かなかった、などなど。
売買引渡し後、不動産にこれらの瑕疵があることが発覚し、相続人(売主)が買主から損害賠償を求められるケースがあります。
このトラブルを防止するには、現地はもちろん不動産登記、埋設管などの調査をより精緻に行うこと。
専門家による調査(インスペクション)を活用することも効果的です。
2.売りにくい不動産を相続したことにより起こるトラブル
売りにくい不動産、例えば、借地・底地だったり、立地・エリアが良くなかったり、山林・原野などを相続したため、思うように売却できないケースがあります。
売れたとしても相続税評価以上の価格で売るのは難しいのが現状です。
例えば底地。
東京23区内の地代利回りは1%程度とのデータがあり、売るのが厳しいのも頷けます。
相続発生前から早期に対策するべきです。
売りにくい不動産を見極め、優良資産化、現金化などの対策をしておきましょう。
また、共有不動産は、共有状態を解消しておくこと。
なるほど。
いずれのトラブルも面倒そうですね。
また、4月からはいよいよ民法改正があり、「瑕疵」については、「契約不適合責任」という概念に変わりますので、ここはしっかりと事前に考えておきたいところです。
むかえ不動産鑑定事務所としても、相続にまつわるトラブルの事例を集め、ご相談に対応できるように知見をためていこうと思っているよ。
みなさん、お困りごとがあったら、お気軽にお問い合わせください。