羽田新ルート周辺の不動産価格は……
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助手・とん
昨日、羽田空港がニュースになっていましたね。
たしか、断水だとか。
国内線第1ターミナルは昨日の時点で復旧しているようですが、第2ターミナルの状況はどうなっているのでしょうか。
むかえ
断水というのは、大変。
早く元通りになるといいね。
羽田空港というと、都民のみなさんが心配している問題もあるよ。
羽田空港新ルートの件ですね!
国際線を増便させるため、新ルートの運航を開始させると聞いています。
新ルートは確認してみたかな。
いいえ、ざっくりとテレビの解説をみたことはあるのですが、まだ正式な資料を確認していません。
じゃあ、ちょっと確認してみようか。
参照:国土交通省による「羽田空港 何が変わる?~2020年羽田空港の国際線増便に向けて~」
少しわかりにくいですね。
現行だと、海側から羽田空港に入ってきているのが、新ルートだと、都心上空を飛んでくるということですね。
そうだね。
もう少し詳細な、新ルートのイメージもあるよ。
参照:国土交通省による「羽田空港のこれから」
これならわかりやすいです。
えっと、北風時は現行ルートとあまり変わらないのですよね。
南風時というと夏場に多いのかな。
そう。
南風時の新ルートを確認してみると、東京23区を中心に北南へと横断していく。
板橋区、北区、豊島区、練馬区、中野区、新宿区、渋谷区、港区、目黒区、品川区、大田区と、江戸川区、江東区のルートもあわせ13区の上空を飛ぶことになる。
うわっ、まったく他人ごとではありません!!
みなさん、どのような点を心配しているのですか?
まずは、騒音。
そして、航空法に基づく建築物の高さ制限の実施だね。
東京新聞の2019年10月30日 朝刊「羽田新ルート 建物225~301メートル制限へ」によると
新たに建築物の高さを制限するのは、南北は目黒区から足立区、東西は北区や文京区などから武蔵野市に及ぶ地域。上空を飛ぶ航空機との間隔を保つため、羽田空港との距離に応じて海抜約二百二十五~三百一メートル以上のビルなどが原則として建てられなくなる。
それらにともなって不動産価格が下がるのでは、と不安を抱えている方も多い。
騒音や建築物の高さ制限によって、不動産価格に影響はでますか?
なかなか、難しい話だよね。
騒音に関して国土交通省は、「航空機の飛行経路と不動産価値の変動に直接的な因果関係を見いだすことは難しい」という見解。
だけど、住宅街の上空に飛行機が通る、しかもタワーマンションの上空だったりすると、影響がでるような気がするよね。
新ルートの運用が始まって、騒音を実感すれば、不動産価格は下落傾向になるかも。
うーーん。不動産価格って予測が難しいですね。
やっぱり、日々丁寧に情報収集していくことが大切。
この件に関しては、国土交通省が今後も住民説明会を開き、住民に理解を求めていく予定らしい。
ちなみに、練馬区では、練馬区役所で2019年11月18日(月曜)午後4時から午後7時まで、11月19日(火曜)午後2時から午後5時まで 羽田空港の機能強化についての説明会がある。
詳しくは、練馬区のホームページ「羽田空港の機能強化について」か、国土交通省のお知らせ「本年11月から、第6フェーズの住民説明会を開催します〜羽田空港の機能強化に関する情報提供に向けて〜」で確認できるよ。
練馬区内の新ルート詳細を確認することはできますか。
PDFで公表されているよ。
※上記に記載された高度は2019年7月に示された「羽田空港機能強化に向けた追加対策」反映前のものです
参照:国土交通省による「羽田空港のこれから 練馬区PDF(2.9MB)」
うわっ。
本当に他人ごとじゃなーーーーーーい!!!!
住民説明会に参加してきます!