
西武沿線の各駅に息づく“推し獅子”の気配を、街歩きの目線でゆるく紐解くMY MEMORY JOURNAL番外編。
西武線沿線・練馬育ちのとん助手が、西武ライオンズが仕掛ける「圧倒的至近距離」の戦略を手がかりに、駅と街の魅力をていねいに拾いあげていく企画です。
むかえ不動産鑑定事務所は、西武ライオンズを、そして西武線各駅の街を応援しています、ということで、第15回の沼袋編、行ってみましょう。
「さんずい」がつなぐ、沼袋と浜屋投手の熱い縁
西武新宿線の各駅が熱い「推し獅子」を掲げるなか、今年沼袋駅を担当するのは浜屋将太投手。
現在進行形で地下化工事が進む沼袋駅は、ホームや通路の幅が狭く、大きなB0ポスターをドーンと貼るようなスペースの確保が難しい状況にあるようです。
それでも北口改札の券売機近くに目をやると、グローブを胸に当て、カメラ目線の浜屋投手B1ポスターの上には「交流戦2026初優勝!」、下には「沼袋駅は浜屋将太選手を推しています!」という熱量あふれる手作りの横長ポスターが掲示されていました。
さらに南口には駅看板風のミニポスターの掲示もあり、限られた空間をフルに生かした駅員さんの工夫と愛がひしひしと伝わってきます。
さてさて、なぜ、今年から沼袋駅は浜屋投手が推し獅子となったのでしょうか。
2025年までは、名前に「沼」がつく平沼翔太選手が掲示されていましたね。
そう、平沼選手の移籍に伴い、今年からバトンを受け継いだのが浜屋投手なのです。
平「沼」から「浜」屋へ……って、これ絶対に「さんずい(氵)」繋がりですよね。
水辺の縁で結ばれたこのタッグに勝手に納得し、思わずニヤリとしてしまうのでした。

水辺の地歴と「池袋」の意外な共通点
実を言うと、私自身はこの沼袋の駅前にじっくり降り立ったことはありません。普段は高円寺へ自転車で抜けるときや、練馬から中野行きのバスに揺られているときに通り過ぎるだけ。ですが不思議なもので、車窓から眺めるだけでもこの街が醸し出す独特のカオス感と活気はビンビン伝わってきます。
それにしても「沼袋」って、一度聞いたら忘れない強烈な地名ですよね。地歴を紐解いてみると、かつてはこの周辺に水はけの悪い湿地帯が広がり、洪水などで自然にできた沼がたくさん存在していたのだとか。そして「沼袋」と聞いてふと思い浮かぶのが、あの「池袋」。あちらもその昔、土地が低く凹んだ袋状の形をしていて、大きな池があったことが由来と言われています。どちらも「水」と「袋」を背負った兄弟のような地名なのです。
ただ、不動産の視点から見ると、この手の地歴は現代の大雨対策として注意したいポイントでもあります。最近は記録的な豪雨も増えていますから、住まいを探す際や日頃の備えとして、しっかりチェックしておきたいところですね。

わさびカルビと『孤独のグルメ』の記憶
水辺の歴史を持つ沼袋ですが、街の表情はどこまでも人間味にあふれています。
古くから庶民の街として愛されてきたこのエリアを語る上で、個人的にどうしても外せないのが『孤独のグルメ』にも登場した伝説の焼肉店「平和苑」です。
井之頭五郎さんが住宅街の路地で迷い込んだ末に目にする、「飢る噛む!スタミナ一番!」という強烈な看板は、まさにこの街のディープな魅力を象徴しています。 名物のわさびカルビを思い浮かべるだけで、なんだかお腹が空いてきてしまいますが、練馬のよそ者にはちょっと敷居が高いような……。結局、まだ暖簾をくぐれずにいます(笑)。
地下化工事によって未来へと生まれ変わろうとする街の躍動感と、昔ながらの庶民的な佇まい。ただ通り過ぎるだけではもったいない、変化の熱気とノスタルジーが同居するこの居心地の良さこそが、沼袋という街の本質的な魅力なのだと感じます。
沼袋駅をご利用の際は、ぜひ工夫を凝らして掲示された浜屋投手のポスターを探してみてください。

STATION & PLAYER DATA
沼袋 駅
昔ながらの庶民的な街並みと『孤独のグルメ』の聖地が残る、水辺の地歴を秘めた魅力的な街。
- 駅の性格:洪水によって生まれた沼の歴史と昭和の情景を残しつつ、地下化工事で未来へ向けて変化を遂げる“カオスで愛おしい生活拠点”
- おすすめスポット:平和苑/妙正寺川周辺の街並み
- 1日平均乗降客数(※所沢駅を除く):
18,418人(新宿線内※・23位)[対前年増減率]2.3%(新宿線内※・19位) - 最寄の地価公示ポイント:中野5-2(商業地)|76万円/㎡(変動率 11.1%)
浜屋 将太 投手
最速150キロの直球とキレるスライダーを武器に、テンポ良くポーカーフェイスで投げ込む左腕。
- 背番号:90
- ポジション:投手(左投/左打)
- 出身地/出身校:鹿児島県/樟南高
- 登場曲:Nevada (feat. Cozi Zuehlsdorff) / Vicetone

とん助手 (とんじょしゅ)
練馬育ち | 宅地建物取引士
練馬で育ち、この街の変遷や歴史(地歴)を肌で感じながら育った宅地建物取引士。
「誰もが売り込まれずに、安心して本音を話せる場所を作りたい!」という自身の経験から生まれた強い想いで、皆様の相談窓口を担当しています。
地元の細かな道から学区のブランド価値まで知り尽くす生粋の練馬っ子ならではの視点で、難しい書類や手続きも優しくナビゲート。
ブログでは、地元の愛おしい記憶を言葉に紡いでいます。
推し獅子と沿線を歩くと、街の表情が少しずつ変わっていきます。
人が街を選ぶ理由は、スペックだけでなく、どれだけ“好き”という気持ちが重なるか。
私たちが大切にしているのは、西武沿線の街への好きを育むその瞬間を、価値として丁寧に見つめ直すことです。
