
生粋の練馬育ちのスタッフ「とん助手」が、地域の歴史や日々の何気ない記憶を、鑑定士の助手という客観的な視点とともに綴るエッセイ・ジャーナルです。世間のバイアスを少しだけ横に置いて、街と人の「本質的な価値」を見つめるストーリーを、当時の空気感とともに、のんびりとお楽しみください。

私がこの街で言葉を紡ぐ理由 クリエイティブな聖地・練馬での幸福な記憶
漫画家だった父の背中を見て育ち、言葉の世界へ。小学校での歴史の学びや部活での大会の思い出、同級生とのちょっと嬉しい出来事。この街で育った幸せを胸に、元エディターの視点から街の「地歴」の温かさを綴るプロローグ。

別れのジンクスに異議あり!石神井公園のボートに安心して乗ってほしい理由
カップルで乗ると別れる?高名な都立公園のボートに囁かれるジンクスに、一歩引いた客観的な確率論を投入。噂を軽快に笑い飛ばす、とん助手の創刊号。

ジャージで原宿へ行く恐怖:オリーブ少女が味わった「聖地」のドレスコード
周囲のトレンドに流されないオリーブ少女だった私が、なぜか芋ジャージ姿で原宿に降り立つことに。自意識の葛藤をコミカルに描きつつ、街の個性に迫る第2回。

としまえんの記憶と、ハリー・ポッターが練馬に歩み寄るまで
成人式の思い出やアルバイト時代ののどかな記憶が詰まった「としまえん」。閉園後、世界的なハリー・ポッターの施設になりどこか距離を感じていた地元民の元へ届いた「区民限定の魔法のチラシ」。地元に愛されてこそ街の施設!という視点から、地域密着の大切さを語る地域論。

練馬区民が阿佐ヶ谷で入院。順天堂と河北総合病院のあいだで
突然の「突発性難聴」による即日入院。生粋の練馬区民として馴染みの病院を願うも、運ばれたのは隣区にある開院直後のピカピカの新病棟でした。災い転じて贅沢な入院生活を送る中で見えてきた、行政の境界線を越えて広がる「医療インフラ生活圏」のリアルと、街の価値を支える地域ネットワークの視点を語ります。

富士見台・高野台の空の下、漫画家たちが愛した街
駅からの距離や土地の形といった数字だけでは測れない、その街が持つ「目に見えない資産価値」とは? 漫画家だった父の背中越しに見た、巨匠たちがご近所にいた練馬ののどかな日常。かつてこの街に集まった漫画家たちが紡いだコミュニティの歴史から、地面に深く染み込んだクリエイティブな地歴の深さと魅力に迫ります。

OZ、IMA、都営12号線。セゾンの隆盛と「武蔵野」の誇り
駅がないのに誕生した巨大施設「IMA」と「OZ」。昭和末期、地下鉄開通前の練馬に溢れていたセゾングループの圧倒的な熱量と「きらきら感」とは? 都営12号線から「大江戸線」への改称に覚えた練馬区民の密かな抵抗感や、街の記憶を刻む建物の魅力、そして大泉学園町方面への延伸計画に見るこれからの不動産価値を紐解きます。

練馬発・南会津行き!お面トレンドの仕掛け人はとん助手?
7月に行われる東京のお盆と、8月に行われる地方のお盆。この「1ヶ月の時差」と、とん助手自身の帰省の動線が生み出した、福島県南会津での「お面トレンド」大流行の思い出。ネットがない時代に人の移動が運んだ「文化の種子」のエピソードから、街のポテンシャルを診るための大切な視点に迫ります。

服は試着したいしケーキも欲しい!…のに、なぜ高野台の駅前は「家電量販店」になるのか?
ぶらぶら買いの楽しさが消えていく……?毎日の暮らしの足元である「練馬高野台」の駅前で起きている変化から、現代の商業不動産とデジタル、そして私たちが選ぶ「街の居心地」についてお話しします。

後楽園のジャイアンツから、所沢のライオンズへ。住民が「推し獅子」と生きる街
黄金期のイケイケな西武ライオンズと、父の影響で通った後楽園のジャイアンツ。沿線に息づく野球の記憶と、大人の特権で落ちたパ・リーグの沼、技能と街を結ぶ「推し獅子」の温かい魅力について語ります。
「そんなに近くて大丈夫!?」昭和世代がハラハラする、西武沿線「圧倒的至近距離」の秘密
『熱中時代』に焦がれた昭和のプロ野球は、選手が遠く輝く「雲の上のスター」でした。目と鼻の先で触れ合える令和の西武ライオンズにハラハラしつつも、改札口で「我が街の推し選手」と目が合う日常。球場という「点」から沿線という「線」へ広がる圧倒的至近距離戦略と、改札口でこっそり育まれる住民の「地縁的選好性(街への愛着)」の秘密に迫ります。
#011 価値の変遷と西武沿線:憧れのイースタンエリア
西武池袋線の東側エリアに、なぜか幼い私が抱いていた強い憧れ。その背景にあった「すべては池袋へ繋がっていた」路線の歴史と、モノクロの不動産チラシで作った「切符」が教えてくれた、現在の仕事に繋がる価値のグラデーションを振り返ります。
#012 母校が『スケバン刑事』の舞台!?モモレンジャーと大泉JCTの地続きの未来
私が小中学生時代を過ごし、日常のすぐ隣に日常とはかけ離れたのヒーローたちが息づいていた、最高にエキサイティングな「映画の街」の大泉学園の地歴と、今なお変貌を続ける都市計画のお話。
#013 小さな子どもの大きな夢。ハンバーガー10個とパフェざんまい1週間の記憶。
マックのハンバーガーを一度に10個食べたい弟と、パフェを1週間食べ続けたい私──。まだマクドナルドが吉祥寺まで行かないと食べられなかった時代から、石神井公園への進出、そして成増発祥のモスバーガーによる「石神井3軒侵略疑惑」の謎。拓銀前のモスに通ったノスタルジックな記憶と、OZ・IMA・池袋パルコでパフェを制覇した中学生時代の思い出から、無意識に西武(セゾン)資本に包まれていた「鉄道沿線経済圏」の仕組みを紐解く都市ライフスタイル論。
成増vs石神井公園 東武対西武、そして、兄弟の骨肉の戦い
「東に西武で、西 東武〜♪」でおなじみの池袋駅のねじれ現象から紐解く、板橋区と練馬区の深遠なる兄弟史。かつて一つの巨大な区だった旧・板橋区から分かれ、ガテン系で利便性の高い「兄・東武(成増)」と、緑豊かで閑静な「弟・西武(石神井公園)」という対照的な性格へと育った両エリア。東日本大震災の夜に感じた成増駅の頼もしさと真っ暗な停電の恐怖、そして石神井公園を襲った「モスバーガー3店舗密集」という謎の侵略意図(?)まで──。スペックだけでは分からない街の空気感と都市計画の「意志」に迫る、リアルな生活圏のカルチャー論。
石神井公園・上石神井の雄峰堂書店と早稲田の日常(文教エリアの空気感)
上石神井駅前の本屋さん「雄峰堂書店」で高校の教科書を買ったあの日、棚に並ぶ「早稲田大学高等学院」の文字に感じたささやかな誇らしさ──。石神井公園の脇を走り抜けるチャリ通の風景と、ジャージ姿でランニングする学生たちの気配。練馬・杉並・武蔵野の境界線エリアに漂う「早稲田」の身近な日常と、街並みがグラデーションのように変わるマニアックな境目の魅力から、鑑定士が大切にする「地歴調査」の精神と、数字には表れない“街の空気感”という隠れた資産価値を紐解くローカル街歩きエッセイ。

とん助手 (とんじょしゅ)
練馬育ち | 宅地建物取引士
練馬で育ち、この街の変遷や歴史(地歴)を肌で感じながら育った宅地建物取引士。「誰もが売り込まれずに、安心して本音を話せる場所を作りたい!」という自身の経験から生まれた強い想いで、皆様の相談窓口を担当しています。地元の細かな道から学区のブランド価値まで知り尽くす生粋の練馬っ子ならではの視点で、難しい書類や手続きも優しくナビゲート。ブログでは、地元の愛おしい記憶を言葉に紡いでいます。
数字だけに現れない土地の『価値』、見つめなおしてみませんか?
イメージや噂に惑わされず、物事の「本当の価値」を誠実に見極めること。
それは私たちのエッセイにも、不動産鑑定のプロとしての仕事にも共通する大切なプライドです。
