東京都心オフィス空室率19カ月上昇。平均賃料は14カ月連続の下落
テレワークの普及などにより、オフィスを解約する動きが続く
9月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率が発表されています。
9月時点の平均空室率は、6.43%。
8月に比べて、0.12ポイント高くなりました。
供給過剰の目安は5%と言われていますので、オフィス需要の縮小が続いています。
地区別平均空室率
区分 | 2021 01 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 前月比 |
東京ビジネス地区 | 4.82 | 5.24 | 5.42 | 5.65 | 5.90 | 6.19 | 6.28 | 6.31 | 6.43 | ▲0.12 |
千代田区 | 3.52 | 3.85 | 3.85 | 4.33 | 4.42 | 4.51 | 4.54 | 4.49 | 4.61 | ▲0.12 |
中央区 | 4.10 | 4.68 | 4.75 | 4.98 | 5.02 | 5.41 | 5.60 | 5.59 | 5.60 | ▲0.01 |
港区 | 6.54 | 6.88 | 7.30 | 7.38 | 7.55 | 8.05 | 8.30 | 8.49 | 8.68 | ▲0.19 |
新宿区 | 4.34 | 5.02 | 5.33 | 5.64 | 6.47 | 6.32 | 6.19 | 6.08 | 6.13 | ▲0.05 |
渋谷区 | 5.23 | 5.55 | 5.49 | 5.32 | 6.02 | 6.68 | 6.45 | 6.67 | 6.75 | ▲0.08 |
特に、港区と千代田区で空室率が上昇。
港区は8月比0.19ポイント高い8.68%と、5区で最も高い上昇率となりました。
9月時点の東京ビジネス地区の平均賃料は、20,858円。
14カ月連続の下げとなりました。
前の年の同じ月と比べて8.25%(1,875円)、前月と比べて0.35%(74円)下落しています。
オフィス需要については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテレワークが普及していること、オフィスの移転や集約のために企業の間で都心のオフィスを解約する動きが続いていることにより、下落傾向が続いています。
なんと、2025年にはリーマン・ショック後の空室率水準を超える見通しも出始めました。
助手・とん
9月もまた空室率が上昇してしまいましたね……
むかえ
19カ月連続だよね。
上昇のペースは緩やかになってきたものの、まだ上昇が見込まれている。
上昇のペースは緩やかになってきたものの、まだ上昇が見込まれている。
コロナ禍で働き方は大きく変わっていますから、今後のオフィスに求められることも変化してきていますよね。
先行きについて不安があるかもしれないけれど、変化に対応することが大切。
そうそう。
むかえさん、オフィスビルのあり方についての記事を執筆していましたよね。
むかえさん、オフィスビルのあり方についての記事を執筆していましたよね。
ビル経営者のための業界新聞「週刊ビル経営」(2021年9月20日号発行)で「ポストコロナ時代の需要を取り込むオフィスビルのあり方とは」というコラム記事を執筆させていただきました。
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