大阪のマンション価格上昇率、初の世界一!
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不動産に関する総合シンクタンクの日本不動産研究所が、2019年11月27日にとある調査を発表しています。
その調査とは、第13回「国際不動産価格賃料指数(2019年10月時点)」です。
日本不動産研究所によると、
国際的な主要都市の不動産市場動向を調査するために、対象都市の調査物件について、日本不動産研究所の不動産鑑定士が評価した価格・賃料を指数化したものです。
この指数により、各国の不動産市場動向が比較できます。
なんと、日本不動産研究所の不動産鑑定士が実際に現地へと赴いて、評価しているらしい……。
そして、今回の調査では、大阪がマンション価格上昇率で初の首位=世界一という、注目の結果となっております。
助手・とん
むかえさん!!
この調査結果、ご覧になりました??
日本不動産研究所といえば、むかえさんの古巣ですよねーーー。
こんな調査で出張なんて、ちょっとうらやましくないですか??
むかえ
うん、読んだよ。
まずは、調査結果は置いておいて、たしかに羨ましい!!
ぼくは在籍していた当時、海外出張なかったしなーー。
ただ、現地の鑑定評価というと、緊張感が違いそう。
これも国際化の流れなんですね。
ちなみに、どういう条件で評価をしているかご存知ですか?
えっと、価格時点(各年4月1日、10月1日)において、対象物件の新築・新規契約を前提とした1㎡あたりの価格・賃料を評価して、指数化している。
オフィスとマンションの価格と賃料をそれぞれ指数にして、変動率をみているよ。
その変動率でランキングしたのが、上の表ということですね。
マンションだけ、掲載してありますが、オフィスの方では、どうだったのですか?
実は、オフィスの方なら、大阪が価格上昇率でも賃料上昇率でも1位。
これは、前回調査に引き続いてのことなんだよ。
大阪は、2025年に万博を開催する予定ですし、相場があがってきているのですかね。
うーーん、そうだね。
大阪のオフィスは、賃貸需要に対して、供給が追い付いていないのかも。
だから、賃料が上昇基調になっているのかな。
オフィスの結果に対して、マンションの方では、大阪は価格上昇率では1位ですが、賃料上昇率では東京が2位なのに対して、6位。
大阪のマンション市場は、高価格帯の物件を中心に国内外の富裕層による取引が活発らしい。
なるほど、だからマンション価格が上昇しているのですね。
これまで、変動率のランキングをチェックしてきましたが、つぎに、「マンション/高級住宅(ハイエンドクラス)の価格水準比較も見てみませんか。
この比較というのは、東京の港区元麻布に所在する高級住宅(ハイエンドクラス)のマンション価格(1戸の専有面積当たりの分譲価格)を100.0とした場合。
このグラフをみると、東京とニューヨーク・シンガポールの価格は近しいとわかるね。
大阪は、東京「100.0」と比較すると、まだ「56.2」。
半分強の価格ということだね。
賃料の比較は?
はい、こちらが賃料の比較です。
うわっ!ニューヨークの賃料、東京「100.0」に対して「187.1」ってすごいですね。
そして、大阪はというと、「80.1」。
まとめると、大阪のマンション価格は14都市中10位、賃料になると6位にジャンプアップ。
取得価格の割りには、賃料が多く取れる都市といえる。
なるほど! 今後の大阪の動向に目が離せません。
今のところ、海外で暮らす予定はないですが、国際的な住宅状況を知っておくのも大切ですね。