区分所有マンション(東京)の不動産価格指数、最高水準を維持
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2019年10月15日(火)、国土交通省から不動産価格指数2019年6月分(住宅)が発表されました。
この不動産価格指数(住宅)は、「住宅地(=土地)」「戸建住宅」「マンション(=区分所有)」の3区分に、それらを総合した「住宅総合」を加えた4つの統計です。
年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに、全国・ブロック別・都市圏別・都道府県別に不動産価格の動向を指数化し、毎月公表しています。
指数は、10年の平均を100としています。
全国の2019年6月住宅総合指数は113.6(前年同月比1.5%上昇)。
なんと、55ヵ月連続の上昇です。
それぞれの区分でみてみると、「住宅地」は101.1(同0.3%上昇)、「戸建住宅」は101.7(同0.9%下落)、「マンション」は145.5(同2.5%上昇)となっています。
では、東京に絞って、データをみてみましょう。
むかえ
これは、東京の2019年1月~6月の指数だね。
助手のとんからみて、読み取れることはあるかな?
助手・とん
はい、むかえさん。
このグラフをみると、全体的に10年の平均の「100」を毎月超えてますし、住宅総合では、対前年同月比も上昇なので、概ね好調ということでしょうか。
そうだね。
特に、マンション(区分所有)は、高い数値になっているよ。
今年に入ってからは、1月が「146.1」、2月が「145.6」3月が「147.8」、4月が「147.9」、5月が「145.2」、そして6月が「146.6」。
連続して上昇しているわけではないけれど、最高水準を維持しているよ。
「住宅地」や「戸建住宅」は、対前年同月比で下落になっている月がありますね。
特に、住宅地は、5月が「6.4」だったのに対して、6月は「▲7.6」。
変動している印象です。
戸建住宅も、1月は上昇だったけど、2月以降は連続で下落。
5月の「▲1.5」から6月には「▲3.6」となっているのが気になるね。
不動産鑑定評価基準には、「予測の原則」というものがありますよね。
これからはどうなっていくのでしょうか。
不動産の価格形成要因には一般的要因、地域要因、個別的要因があり、これらの要因は常に変動するから、慎重に見極めていかなくてはいけないね。
写真はイメージです。